デザイナーの私へよく言われることとその回答
この記事は「クラスメソッド発 製造業 Advent Calendar 2024」の 12 日目(大遅刻)です。
昨日は木村さんの「MQTTXをつかってMQTTでサクッと負荷をかけてみる」でした。明日は水島さんの「工場からデータを収集したいとき、よく聞かれること3選」です!
今回は私自身がデザイナーとしてよく言われることについて、どう考えているのかを綴っていきたいと思います。
デザインに口出ししても大丈夫なんですか?
結論から言うと問題ありません。
デザイナーは「芸術家」というイメージで見られることがあります。その流れで、デザインもデザイナーの作品と思われがちです。
しかし、デザイナーは「芸術家」ではありませんし、「デザイン」もデザイナー個人のものではなく、プロジェクト全体の成果物なのです。
見える形でつくり上げたのはデザイナーかもしれませんが、それは自身の作品としてではなく、プロジェクトのためにアウトプットをしたものです。
「デザインの知識を持ち合わせていないので…」というお話も聞きますが、一旦はその言葉は飲み込んで、異なる視点からの意見や覚えた違和感・差異といったことを、ぜひ共有してください。
デザイナーもできるだけ達成したい成果に対してアプローチできるデザインを心がけています。
しかし、リサーチの分析やペルソナなどがあっても、やはり一人の視点だとそれにも限界があります。
共有をしてもらうことで視野が広がれば、プロジェクトにはプラスになるはずです。
もちろん考えがあってデザインをしてますから、すべての意見を反映できるわけではありませんが、議論することは歓迎です。
なんで仕様に詳しいのですか?
仕組みを理解していないとデザインができないからです。
ユーザーは「システムを使いたいから」使うわけではなく、「システムを使うことで成果があるから」使うわけです。その成果を得られるように情報を整理したり体験を考えたりして、ビジュアルで表現したものがGUIデザインです。
きれいに要素を並べたり自分の好みで進めているのではなく、意味あってその見た目になっています。
つまり「成果」を得るための設計をしているわけですから、仕様の理解は必須なわけです。
朝会は無理に参加しなくていいですよ?
特にデザイナーの出番が少なくなる開発の後半戦や、もともとアサインの時間が少ない場合に、よく言われますね。朝会に限らず、ミーティング全般に対して言ってもらうこともあります。
私の場合、基本余裕がある限り、ミーティング関連は出席するようにしています。
理由は2つあります。
1つ目はUIに修正が入る変更があった場合、その文脈を理解しやすいからです。
もちろん後からでも確認できるものの、その場でやり取りしたほうが早く解決できますし、関係者が多い場合も調整や共有が容易になります。
2つ目の理由は、やはり接触回数が多いほど、関係性を構築しやすいからです(よほど相性が悪くない限り)。
プロジェクトメンバーには「なんでも気軽に相談してくださいね」と伝えていますが、やはり普段から存在が見えないと距離を感じてしまいます。それを防ぐためにも、可能な限りミーティングに出席して、関係性を維持するできるように心がけています。
(とはいえ、アサイン時間の割合が少ないとやはり辛いので、予算の確保はお願いしたいところではあります)
まとめ
「製造業」というテーマのアドベントカレンダーでしたが、あまり関係のない私がデザイナーとしてよく言われることについて、回答となる考えを綴ってみました。
書いていて気が付きましたが、良いプロダクトをつくり上げるために「コミュニケーション」を大切にしているということが垣間見れますね。
デザイナーは決して孤高の表現者ではありません。ぜひ気軽に声をかけてもらって、一緒に良いプロダクトをつくっていければと思っています!